うつ病に用いられる薬の種類は?副作用や断薬時の症状を解説

健康

近年、コロナや不況などの社会問題によるうつ病患者の増加は著しく日本中に暗い影を落としています。

かく言う私も今年の4月にうつ病の診断が下りました。(ただし私の場合は後に躁鬱の診断・治療に切り替わっています)

抗うつ薬でよく心配される事はやはり「副作用」でしょう。

私もうつの診断が下りたばかりの頃、さんざん副作用について検索しました。

今回はうつについてのお話。抗うつ薬の種類や副作用について解説します。

大きく分けて気分低下、不安症状が主

気分障害は気分の浮上ができない、意欲が沸かない、悪い事ばかり考える、死にたくなる、体が動かなくなる 等

不安症状は原因不明の焦燥感、動悸、息切れ 等

悪夢を見る確率も高くなり眠るのが怖い、不眠症などの睡眠障害も併発します。

気分の浮上がなくなってしまうのは想像よりはるかにしんどいです。

楽しい事が何も考えられなくなり、過去に自分の身に起きた不幸な事ばかりを思い出すようになったり、自分はダメなやつだゴミだとしか考えられなくなってしまうのです。

そうなると集中力も低下し仕事にも支障をきたし始めます。

上のような症状が何日も続いたり少しでも出はじめたらすぐに心療内科の予約を取りましょう。

心療内科は基本的に初診は予約制で1ヵ月以上空きがない事も多く軽い症状のうちに予約を取らないと予約日までに重症化してしまうおそれがあります。

重症化してしまうと、大量のお薬と付き合うことになってしまいます。

「気分低下はよくあることだ、自分は健康だ」と放置してしまうことで発症してしまうのです。些細なことでも病院へ行きましょう。

うつ病に用いられる薬

抗不安薬

抗不安薬もうつの治療に使われる事が多く、効果は弱め。

軽度な場合はこちらの薬を飲みながら様子見する事が多いようで副作用も比較的軽いです。

デパス(エチゾラム)、リーゼ(クロチアゼパム)、メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)が代表的ですね。

うつ診断の第一段階として使うみたいなので良くならなければSSRIへの切り替えになります。

私は抗不安薬(リーゼ)での治療時は副作用はほぼ出ませんでした(少しのめまいや立ちくらみや我慢できる眠気程度)

私は4年前にも全般性不安症を発症しておりリーゼでの治療をしていましたが、半年ほどで回復して断薬しています。断薬時も目立った離脱症状は現れませんでした。

ただ、メイラックスは抗不安薬の中では強い部類なのでそちらは副作用や離脱症状が強く出る可能性があります。

SSRI

 

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

SSRIは有名な抗うつ薬です。うつ病と診断され長期治療が必要と判断された場合処方されます。

担当医師から聞いた話によると、神経伝達物質(主にセロトニン)が不足してしまうと不安などのマイナス感情にブレーキが利かなくなってしまいうつ病を発症するのだとか。

細胞への取り込みを阻害して脳内のセロトニン濃度を調整するお薬です。

SSRIで代表的なのはパキシル(パロキセチン)やレクサプロ(エスシタロプラム)でしょうか。

SSRIの特徴として真っ先に挙げられるのはやはり「副作用」でしょう。

代表的な副作用は吐き気、嘔吐、めまい等。

リーゼで副作用が出なかった私もSSRI(パキシル)ではさすがに強い吐き気が出ました。

それに加えて定期的に頭痛・胃痛・胸やけ・下痢を繰り返すように。

最初はつらかったですが体が薬に慣れてくると楽になってきます。

常にひどい副作用と長期間付き合うというケースはほどんどないようですのでご安心ください。

離脱症状の原因や症状など

精神薬に限ったことではありませんが、お薬には「血中濃度」というものがあり、常に一定の濃度を保つ事で症状の改善や安定を図ります。

しかし飲み忘れや医師の判断なく勝手に薬を飲まなくなることで血中濃度が極端に下がったり乱れることで「離脱症状」と呼ばれる副作用よりもひどい体調の異変が出てしまいます。

原因は断薬

先にも書いた通り血中濃度が関係しており、お薬の濃度が最高より半減以下になってしまった場合に出るようです。

一般的に「半減期」と呼ばれていますが、血中濃度最高到達時間と半減時間は薬によって違い、短ければ短いほど離脱症状が重いとされます。

離脱症状が出てしまうような断薬は主に

・飲み忘れて放置してしまうケース

・薬によって安定したのを「治った」と思い込んで勝手にお薬を飲むのをやめてしまうケース

などがあります。

飲み忘れの場合は飲み忘れに気付いたらすぐに服用する事

服用をやめたい場合は、特にSSRIなどの強い薬を飲んでいる場合は必ず医師に相談しなければなりません。

離脱症状の症例

激しい頭痛、嘔吐、吐き気、めまい、下痢、幻覚などが代表的。

強い薬を服用していた時ほど症状が重く出るとされています。

離脱症状を抑えるには再度薬を服用し血中濃度を上げるしかないようです。

断薬は医師と相談

もし薬の服用をやめたい場合は必ず医師に相談します。

向こうはプロですので、適切な断薬方法を提案してくれますので焦らずに従い薬の量などの話し合いを重ねることが安全な断薬への近道です。

大抵は現在飲んでいる薬の量を減らす「減薬」からはじめます。

減薬ももちろん血中濃度は下がるので体調不良を引き起こすことがあります。

血中濃度の変化による体調などの様子を医師と相談しながら少しずつ量を減らしたり弱い薬に変えていくことで安全に断薬が成功します。

まとめ

うつ病にも症状の種類や重さが人によって違います。

憂鬱な時間が多くなった、もう何日も続くようになったの他にも

休日に何もしたくない、趣味に手をつけられなくなった、最近好きだった曲さえも気分があがらなくて聴けなくなった、というのも症状のひとつなんですよ。

どんな些細な事でも医師に相談することです。

とりあえず最初は診療というよりもカウンセリングと考えれば良いです。

心療内科の先生方は嫌な顔せず聞いてくださいますよ!

心を病むことは情けないことではありません。感情がある限りどうしてもつきまとう問題ですからね。元気でいつづけるためにも予防が大事なのです!

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